ロシア 語 文法。 ロシア語を使った簡単な構文を覚えよう

ロシア語学習者へ読本・テキストを紹介【読書で語彙力向上】

ロシア 語 文法

フランス語やドイツ語ほどは学習者も多くないため、なにやら得体の知れない難しそうな言語と思っている方も多いことでしょう。 文字も違うし、耳にした感じもなんかゴツゴツとしてちょっと近づきがたい…… しかし、実際にはロシア語は重厚でありながら優雅な響きを持ったとても美しい言語です。 文法も難しいところはありますが、ヨーロッパの他の言語とくらべても特別難しいというわけではありません。 単語を覚えるのも英語を学んだ経験があれば、きっと筋道は見えてきます。 今回は、そんなロシア語について、発音・文法・語彙の特徴についてざっくりと紹介したいと思います。 世界一の国土をもつロシアと、その周辺に広がる中央アジアや東ヨーロッパなど、ロシア語が話されている場所を旅してみるとその広さに本当に驚かされます。 みなさんもこの記事を読んで少しでもそんなロシア語の世界をのぞいてみませんか? 語学の春の訪れと共に「難しい神話」が崩れるとき、あなたの前にはきっとなにやらオモシロい世界が広がっているはずです。 Contents• ロシア語の発音 氷に閉ざされた大地に刻み込むような鋭い子音と、荘厳に美しく響き渡る母音。 それがロシア語という旋律を構成する一つ一つの音符たちです。 まずは発音についてどのような特徴があるのか、どこが学習者にとってどこが難しいと言えるのか考えてみましょう。 そのまえに文字 このサイトでは言語の紹介をするときに、「発音・文法・語彙」という観点からまずその言語を考えることにしているのですが、ロシア語の場合はやっぱり「文字」という項目が必要でしょう。 ご存じだとは思いますが、ロシア語は 「キリル文字」という、私たちになじみ深いラテン文字、いわゆるローマ・アルファベット(以下、単に「アルファベット」)とは違った独特の文字を使います。 キリル文字はアルファベットとは違いますが、(主に顔文字で)ほとんどの文字は見たことがあるという人がほとんどでしょう。 そのため、 キリル文字を覚える作業自体はわりとあっという間に終わります。 たぶんですけど、私たちがアラビア文字を覚えたり、欧米の人が漢字を覚えたりするのよりはるかに楽なはずです。 そのため、文字自体は違いますが、見た目も近かったり同じであったりするものも多いです。 たとえば、キリル文字の一文字目は A, aで、発音も 「ア」です。 中には、キリル文字独自の文字もあります。 アルファベットの特定の文字の組み合わせで起こるような発音を一つのキリル文字が担っているわけです。 そのため、キリル文字は 33文字と、アルファベットの26文字よりも文字の数が多くなっています。 まあ、外国語好きならあっという間に何の抵抗もなく受け入れることができるぐらいの数です。 (こんなことを言ってもなんの救いにもならないかもしれませんが、日本語の文字なんて、ひらがなだけで50文字以上ですよ…) キリル文字は 「1文字」=「1音」という風に 原則として文字と音は対応しているので、文字の読み方さえ覚えればなんとなくの発音はすぐできます。 (これはロシア語圏を旅するときにかなり役立ちますよ~。 ) ちなみにキリル文字を使う言語は何もロシア語だけではありません。 カザフ語、ウクライナ語、ブルガリア語などもこれらの文字で書かれます。 発音のここが難しい• 日本語や英語にない音も多い• そもそも音を発するのが難しい• 恐るべきアクセント 「ロシア語の発音は難しい」という話をよく聞きます。 たしかに、私もロシア語の発音は難しいと思います。 この、「難しい」はどのレベルを目指すかにもよりますが、それなりにカタカナ発音を脱却して、西欧の他の言語の発音とも区別してロシア語を発音しようとしたらずいぶん難しいのは確かです。 音そもそもの難しさ ロシア語の母音には 軟母音と 硬母音がそれぞれ 5つずつあって、それよってその前の子音も軟音と硬音に変化したりします。 この違いが微妙で正直どの参考書も曖昧に濁してあるのでよく分かりにくいもんです。 その上、ロシア語独特の子音は、微妙に日本語とも他の西欧語とも音が違ったりします。 よく聴いたら違うと言うことは分かるのですが、それを実際に発音しようとしてもいったいどこがどうなって音が出ているのやら……なんてことにもなると思います。 幸い、いまはロシア語の発音に特化した優れた本が出ています。 ただ、このレベルまでつきつめると結構大変であるというのは事実です。 私は英語やドイツ語で書かれたロシア語の教材にも一通り当たってみましたが、英語でもドイツ語の本でも発音については英語風ドイツ語風に読んどけば良いじゃんぐらいの解説しかされていませんでした。 (実際に音を聞いたらロシア語の「堅い音」は確かに英語とは違うのですがね…。 ) ロシア語のアクセント ロシア語のアクセントの発音方法自体は、その音を強く長めに発音するというありきたりのものです。 ただ、ロシア語のアクセントを面倒くさくしている最大の要素が、その位置が 「動く」ということです。 それはもう動きますよ~。 じっとしてはいれません。 ロシア語の名詞形容詞・動詞は(ご想像の通りと思いますが)、 形がいろいろと変化します。 それはもう、むちゃくちゃに変わります。 面倒くさいのは、単語の形によって、 アクセントの位置も変わるものも多いということです。 辞書に載ってる形のアクセントを覚えてもそれでおしまいではないのです。 さらに、ロシア語の母音は アクセントの有無で発音が変わったりもするので、アクセント位置を間違うと、かなり違う音になってしまって理解に支障が生じてしまいます。 「」でなんとなくの発音を示しています。 その結果、発音は「パニャーチ」から「ポーニャル」と変わってしまいます。 最初の「パ」がアクセントのある「ポー」に変わるわけですから耳で聞くと全く違う単語に聞こえるぐらいです。 アクセント移動の面倒さを実感したエピソードです。 ) もちろん、アクセントには一定の規則や法則めいたものはあるのですが、ロシア語のアクセントはレベルが上がっていったとしてもずっと煩わしい問題として学習者を悩ませ続けるというのが実際のところです。 発音のここが簡単 いきなり難しいところを挙げてしまって、ひるんでしまったという方もいるかもしれません。 でもご安心ください。 ロシア語の発音は見方によると簡単である部分も多いです。 スペルと発音は一致 それだけ?と思われるかもしれませんが、これはとてつもなく大きなことです。 文字さえ見ればロシア語の単語は発音できます。 先にも少し述べましたが、「このキリル文字はこう読む」というのが明確に決まっているからです。 原則としては、ロシア語のキリル文字は「一文字」=「一音」で対応しています。 日本語のひらがな・カタカナと同じです。 (「た」の文字はどこでも「ta」としか読まないようなものです。 ) ただ、先述の通り、アクセントの有無で音が変わる母音があったり、子音の軟音硬音で音色が変わるのは事実ですので、かならずしも原則通りでない部分もあります。 ただ、それでもロシア語はスペルと発音がかなり忠実に結びついている言語といってもいいでしょう。 この点では、ロシア語の発音はかなり英語より学習しやすいといえます。 もちろん例外的な発音をする語もありますが、英語やフランス語などと比べてもそういった例外的発音をする単語の割合は少ないです。 まあ、でも結論から言うと、ロシア語の発音はやっぱり難しいですね。 私はいままで英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、ギリシャ語、ラテン語と学習した経験がありますが、発音についてはロシア語が一番難しかったです。 難しい上に、書店にも情報が少ない。 中には「日本人が独学でロシア語の発音を身につけるのは不可能」なんて断定しているような本やサイトもあります。 そのぐらい難しいということですね。 ただ、繰り返しになりますが、 なんとなく読めるようになるだけならかなり簡単です。 ロシア語圏を旅するときには基本的なキリル文字の読み方を知っておくだけで、かなり快適な旅をすることができるでしょう。 キリル文字を知らないと地名だろうが案内表示だろうがただの暗号ですが、ちょっとしっているだけで町中では随分有益な情報を得ることができます。 ロシア語の文法 何度か触れましたが、ロシア語は非常に 「語変化が多い」言語です。 西欧の主要言語では失われてしまった名詞の格変化も非常にしっかりと保っています。 初級段階でのロシア語学習は、この「単語の変化」を学んでいくことといってもいいぐらいです。 (代)名詞・形容詞の格変化が厄介であるのにたいし、動詞の活用はほとんどが現在時制の活用を覚えてしまえばことたります。 過去形は主語の人称ではなく、主語の性と数に一致するという英語やフランス語にはないような特徴もあります。 名詞形容詞は6つの格をもつ• 動詞の変化は少ない• 数詞が地獄 外国語学習の長い道のりでで挫折しないポイントは、「ここは難しいところだな」という情報をある程度最初のうちから持った上で初級文法を学んでいくことだと私は考えています。 そうすれば、難しいところはじっくりと時間をかけて理解していく覚悟を前もって持つことができます。 名詞の性数と格変化 ロシア語の名詞には 男性・女性・中性の3つの性があります。 そして、一部の外来語を除いて、ロシア語の名詞は人名や地名などの固有名詞を含めてすべて格変化します。 さらにその名詞と結びつく代名詞や形容詞も格変化します。 格は全部で 6つあり、それぞれ単数と複数で違う形をもっています。 男性名詞と女性名詞は 「活動体」(人や動物など生命をもった存在)のときと 「不活動体」で格の一部が異なります。 以下が例です。 アクセント位置や語幹(変化しない部分)の文字によっても微妙に違ったりもします。 まずこの変化を覚えるというのがロシア語学習の鉄則です。 ほとんどの文法書では一つの格を一つの課で紹介するように設定されているので、抵抗なく受け入れる工夫がなされていますが、実際に覚えるには、とにかく口に出したり書いてみたりを繰り返すしかありません。 そして、ネイティブスピーカーはこれらを一瞬のうちに変化にして文を次から次につくっていくわけです。 初学者からしたら気の遠くなるようなレベルの差を感じます。 実際には よく使う格、みたいなものはある程度決まっているので、会話ではそれらをまずはそれらを使うことを意識することになると思います。 流暢に話せるまでの道は遠い。 動詞は形より用法 ロシア語動詞の変化は、フランス語やイタリア語といったラテン語由来の言語よりはずいぶん覚えやすいです。 動詞の変化としては、まずは 現在時制の人称変化を覚えることになります。 未来を表すときは、別の単語を活用させそれに不定形を添えるだけですので、こちらもそれほど覚えるのは難しくありません。 これらの動詞の活用にはもちろん例外的に変化するものもあるので、それらは個別に覚える必要がありますが、音とスペルの関係上の例外的な変化になったものが多いので、例外にもそれなりの傾向はあります。 動詞の厄介なところは、ロシア語の動詞には2つの 「体」というものがあるということです。 これが 「完了体」「不完了体」の違いです。 過去形を例に考えてみましょう。 ロシア語では 「~していた」と継続性のある動作と、 「~してしまった」という終わってしまった動作を表すときには、別の動詞を使います。 この2つの動詞の違いは以下のようになります。 私はこの本を読んでいた。 (読んでしまったかどうかは言っていない。 私はこの本を読んでしまった。 このように、動作を表すとき、それが 完了しているのかしていないのかによって2つの「体」を使い分けるのがロシア語の特徴です。 完了体も不完了体も現在人称変化の仕方は同じですが、完了体の場合は現在の人称変化でこれから先にやってしまうことを表します。 不完了体と完了体の動詞のペアは、不完了体の一部の文字を変えたり接頭語を加えたりしして完了体ができるものもあれば、まったく違う形のペアもあります。 さらに、動詞によってはどちらかの体しかもたないものもあります。 英語やフランス語では一つの動詞の時制の変化によって表す「体」を、ロシア語では2つ動詞を使い分けて表すわけです。 なかなか理解に苦しむという部分も少なくありません。 ロシア語の動詞は形を覚えた後に本当の学習が始まると言ってもいいかもしれません。 数詞が地獄 ロシア語のなかでも一際扱いが面倒なのは 数詞ではないでしょうか。 ロシア語の数字は英語とも全然違ったシステムで数え上げるので、そもそも数字を覚えるのがちょっと時間がかかります。 (ここまでは他の言語でもそうでしょう。 ) ロシア語の常として、 数字も格変化しなければなりません。 (1の場合は性数変化もあります。 具体的には次のようになります。 2~4のときは 単数生格になります。 そして5以上では 複数生格で受けます。 つまり、数字が 1のときと、2~4のとき、5以上のときで後ろの名詞の形は異なるわけです。 このへんがロシア語数詞の面倒なところですね。 さらにさらにつきつめると文語では活動体か不活動体かによったり性によったりで細かい決まりがあります。 これはまあ面倒だと思います。 数詞はそもそも基本形を覚えるのが面倒な上に、用法がとても面倒くさいです。 そして、当然ですが、数詞は日常において最もよく使う言葉の一つです。 ロシア語を学び始めたら身の回りのあらゆるものをもうロシア語で数え上げるぐらいの練習が必要です。 ロシア語文法でいちばん厄介だと思うやつ。 — kazetori🦆やるせな語学 kazetori2 ちなみにスマホアプリに 「ロシア語数詞」という語学アプリ史上最高レベルの(と私が思っている)素晴らしいものがあります。 ロシア語数詞とお友達になりたい方は、暇なときに遊んでみてください。 ロシア語の語彙と他言語との距離感 ロシア語の語彙学習は、最初は大変に感じますが、コツさえつかめばそれほどでもありません。 語彙学習のここが難しい 英語からの類推ができない ロシア語には 英語から意味が類推できるような単語がほとんどありません。 そもそもヨーロッパの言語はすごく大雑把に分けて、以下の三つに分けられます。 (どれにも入っていない人たち、本当にごめんなさい。 ) ゲルマン語派 …英語、ドイツ語、オランダ語など ロマンス語派 …フランス語、イタリア語、スペイン語など バルト・スラブ語派 … ロシア語、ウクライナ語、ポーランド語など 言うまでもないことですが、それぞれの語派の内部では、各言語はそれなりに似た文法構造や語彙をもっています。 上の例では、スペイン語とイタリア語、ロシア語とウクライナ語なんていうのは見た目上はずいぶん共通点が多いです。 日本人が学習する「ヨーロッパの言語」はゲルマン語かロマンス語であるというのがほとんどではないでしょうか。 書店にあるヨーロッパ言語の教材の大半がゲルマン語かロマンス語を扱っているような印象を受けます。 そして、 ロシア語はゲルマン語やロマンス語とはずいぶん系統の異なる言語です。 そのため他の言語でこの単語を知っているから単語が覚えやすくなるということは、あまりまりません。 もちろん、ヨーロッパの共通語であったラテン語から入ってきたロシア語の単語もあります。 文化的に強い影響を受けたフランス語由来の単語もありますし、現代では英語由来の単語も増えてきています。 しかしそれらはやはり全体としてみたら少数派であるので、ロシア語の語彙学習は中学生のときに英単語を覚えたときのように、 1からひとつひとつ覚えていかないといけません。 変化・アクセント ロシア語は何かと変化の多い言語です。 語彙学習の際は、見出し語の意味に加えて 変化の仕方も覚えておく必要があります。 原則からはずれた変化をする単語は意味と同時に変化も覚えておかないと、文中で見たり聞いたりしても単語は覚えたけど意味が分からないなんてことにもなりかねません。 これは語変化だけでなく、アクセントの移動にも言えることです。 語彙学習のここが簡単 接頭語・接尾語・語幹を覚えよう 最初は難しく感じるロシア語の語彙学習ですが、慣れてくると英語と同様、多くの単語は言語内で綿密なネットワークを構成していることが見えてきます。 単語の 派生の仕方や、 接頭語・接尾辞で意味を添えたり変化させたりする仕組みは英語と何ら変わりません。 そして「難しい神話」に雪解けが… 以上、ざっくりとですが、ロシア語の特徴をまとめてみました。 本サイトでは繰り返し強調していることですが、そもそも「この言語は難しい」という議論は語学においてほとんど無意味です。 私は長年英語を勉強していますし、それまで学んできた他の言語よりは英語が一番使えます。 それでも「英語は簡単か」と聞かれたら、「No」と即答します。 例えば、英語の母語話者や英語学習経験者がフランス語の単語を1000語覚えるのは、アラビア語の単語を1000語覚えるのよりはやはり短時間で済むという差は確かに存在します。 この記事は、「ロシア語って難しいです」ということを主張するわけではなく、「ロシア語のここはなかなか骨が折れますよ(でもそれはどの言語でも同じですよね)」ということを紹介するのが目的です。 その中で、ロシア語学習においては、通常の日本人にとってはどのような点に時間がかかるかという疑問に一つの私なりの答えをささやかながら提示してみました。 もちろん、ここに書かれていることがすべて正しいと自信をもって断言はできませんが、一方で、ひとつの参考程度にはなるのかなと思っています。 「ロシア語は難しい」という見方は、一般的には多くの挫折した学習者とその言葉を真に受けた未経験者が作り上げた神話であるような気がします。 ロシア語は難しい。 確かにそう。 でも、その難しさを解きほぐしていくと糸口は必ず見えていきます。 それはどの言語学習においても結局は同じことです。 現在、この記事を私はウクライナで書いています。 2ヶ月ほど前からカザフスタンに入り、その後中央アジア、ロシア、東ヨーロッパと広大なロシア語圏を移動しながら構想を練ってきました。 言語圏が広大である一方で、ロシア語は非常に統一感のとれた言語です。 カザフスタンだろうが、モスクワだろうが、ラトビアだろうが、人々が話すロシア語には理解不能なレベルでの地域差があるというわけではありません。 (これは、私たちがひとくくりにしがちな「中国語」が内部では意思疎通不可能なレベルの地域差が存在するのと対照的といえるでしょう。 ) そして、ロシア語圏は現状、なかなか英語が通じないという地域も多いですので、日本人にもあまりなじみのない、「謎の場所」のような印象を持っている方も多いと思います。 言葉を知ることは、その場所と、そこに生きる人々を知ることの第一歩です。 「ロシア語難しい」「ロシアってなんか危険そう」といった氷のように冷たい幻想に春の雪解けをもたらすのは、結局は私たちが自分で身につけたひとつひとつ言葉であり、自分の目でみた世界だけです。 このサイトを通して、そういった世界に興味を持つようになる方がいるなら、なんとも喜ばしいことです。

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ロシア語文法

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キリル文字にも段々慣れてきましたね。 ここでキリル文字の読み方を練習しながら単語を少しずつ増やしてみることにしましょう。 とは言うもののまだ動詞の活用などを含む文法は勉強していないですから、いままでに学習した表現と組み合わせて使うことが出来る身近な単語に限ってご説明することにします。 では下準備として次の表現を覚えることにしましょう。 まずはこの例文を暗記しましょうか。 ロシア語では「Be動詞」に当たる動詞は省略されることが多いので、より正確に言えば英語の「this」に当たる言葉がこの「エータ」です。 「ヴァダー」は、ウダレーニエがおかれていない最初の母音が「オ」とも「ア」ともつかない曖昧な音になっています。 これは英語の「water」に当たる単語で「水」という意味です。 「water」になんとなく似ていますから覚えやすいですね。 ところでこの「エータ」という表現は複数にも使えます。 エータ・モースト・イ・ドーム というのは「これは橋と家です。 」という意味ですが、後ろに複数の単語がやってきても使える表現なのです。 とても簡単ですね。 ちなみに「イ」は英語の「and」に相当する単語です。 これと今までに登場したことのある疑問詞を組み合わせて次のような表現を作ると「これは何ですか?」という意味になります。 「エータ」は後ろに複数のものがやってきてもいいですから、複数のものを指差して「これは何ですか?」という意味の文として使うこともできます。 シトー・エータ ウダレーニエのお話はしたことがありますが、ここでは文全体のイントネーションのお話を少しだけしておきましょう。 英語でもそうでしたが、「はい」「いいえ」で答えることのできる疑問文は、少し文の後ろを上げ気味に発音して、そうでないときには少し下げ気味に発音しましたね。 ロシア語でもそのことは妥当します。 文全体のイントネーションは英語と同じと覚えておきましょう。 ここまでの表現でこんな会話文が作れますね。 たとえばロシア語圏に行って、初めて見るものを指差して、ロシア語でなんと言うかを聞くことができますし、そもそもロシア語の単語を度忘れしたときなどにも役立ちます。 ではいくつか日常的によく使う単語をご紹介しますので、その単語を使って「エータ」の表現を練習することにしましょう。 練習問題 次の日本語をロシア語に直してください。 ヒントが書いてありますから、それほど難しくなかったのではないでしょうか?では解答です。 シトー・エータ?エータ・ファタカールタチカ 「ファタカールタチカ」とは長い単語ですが、この単語でロシア語の単語がどうして長いのかがわかりますから、解説することにしましょう。 「ファタ」は英語の「photo」と同じく「光」を意味する「綴り」です。 「カールタ」という「はがき」「紙に何かを書いたもの」という意味の単語があって、最後に「縮小語尾」と呼ばれる語尾「チカ」がついてひとつの単語になっているのです。 語源に忠実にこの単語を日本語に訳してみると「光を使って紙に何かを焼き付けた小さなもの」ということになります。 このようにロシア語の単語は短い単語が基本となって、それがいくつもつながってひとつの長い単語が形成されるのです。 この本の中には短い単語を中心として、基本単語を例文の中に入れてみましたが、この短い単語がいくつか組み合わせられた「複合語」の意味もこの本をしっかり勉強した人には理解できるようになるでしょう。 その時が来るまでがんばりましょうね。 エータ・モイ・アチェーツ 「アチェーツ」が「父親」という意味で「モイ」が「私の」という意味にな りそうだということは想像できますね。 ところでロシア語の名詞にはあとで説明するとおり「男性名詞」「女性名詞」「中性名詞」の三つがあって、それぞれにつく形容詞の形がことなります。 ここで登場した「モイ」は「私の」という意味の単語が「男性名詞」につく時の形です。 エータ・マヤー・マーチ 今度は「マヤー」が「私の」という意味になっていそうだと想像できますね。 これは「女性名詞」の前に来るときの「私の」の形です。 エータ・マヤー・ジナー さて今度も女性名詞の前に来る形が登場しましたね。 「妻」という「女性名詞」が後ろに存在するからです。 エータ・モイ・ムーシ 今度は男性名詞「夫」の前につく「モイ」という形が登場しました。 「モイ」はなんとなく「my」に似ていなくもない発音ですね。 エータ・モイ・スィーン 男性名詞「息子」です。 英語の「son」という単語と母音が尐し異なっているだけだということで私は昔覚えました。 エータ・マヤー・ドーチ 女性名詞「娘」ですね。 英語の「daughter」に似ていなくもない発音ですが、やや覚えにくい単語ですね。 シトー・エータ?エータ・シコーラ 「シコーラ」という単語は「学校」という意味ですが、英語の「school」と似ていますね。 語源が同じなのです。 シトー・エータ?エータ・ツェールカヴィ 旅行先で出会うことも多いと思ってこの単語を問題に登場させてみました。 英語の「church」とは似ていない特別な単語ですね。 シトー・エータ?エータ・バリニーツァ 「バリニーツァ」というのが「病院」という意味の名詞です。 さてこの練習問題ではわざと自然の性別を持つ単語にだけ「私の」をつけた問題を出題しました。 ロシア語の名詞は「男性名詞」「女性名詞」「中性名詞」の三種類に分類できますが、自然の性別をもっている名詞は一般にその性別に従います。 「妻」「母親」「娘」が「女性名詞」で、「夫」「父親」「息子」が「男性名詞」であることは説明するまでもなく明らかですね。 ところで「写真」や「学校」「教会」「病院」は何名詞なのでしょうか?そしてそれはどうしてわかるのでしょうか?ここではヒントだけを出しておきます。 自然の性別がない名詞の場合には、単語の語尾を見ればほとんどの場合、何名詞かを想像することができます。 せっかくですからひとつだけ規則を覚えてもらいましょうか? ロシア語では「ア」の音が語尾にあるときには「女性名詞」 実はこの規則は多くのヨーロッパ系の言語にも妥当するのです。 覚えやすい規則ですから、まずはこれくらいを頭に入れておきましょう。 まず例文です。 ボット・ドーム この表現は英語で言う「there is are 構文」です。 」という意味の表現です。 読者の多くの方が英語の時間にこの「there is are 構文」を勉強していると思いますが、ほとんどの学校であまり詳しくこの表現を説明していません。 ついでですから、ここでご説明しておきましょう。 There is a book on the desk. There is the book on the desk. 上の二つの英語の中で一つは間違っています。 どちらが間違いなのか、そしてどうして間違いなのかお分かりになりますか? 間違っているのは「2」です。 TOEICの参考書などでも書いてあると思いますが、ほとんどは「there is are 構文」は「「the +名詞」には使わない」という現象面だけが書かれています。 本質を理解しなければ単なる暗記になってし まいますから、むしろ次のように覚えるべきです。 」という意味である。 存在を相手が知らないわけですから「the +名詞」よりも「a+名詞」の方がつながりやすいのです。 ロシア語の「ボット」も同じです。 」とかいう表現はどうすればいいでしょか?微妙に「ボット」の使い方とは異なることがお分かりになりますか?たとえば「その本はここにある」という表現は「the+名詞」ですから、「there is are 構文」は使えません。 つまりロシア語でも「ボット」構文は使わないのです。 そんなときには次のように表現します。 モースト・トゥート 意味はそれぞれ「家はそこにあります。 」「橋はここにあります。 」という意味になります。 これを使った疑問文は次のようになります。 ドーム・ターム?ダー・ドーム・ターム 「ダー」というのはすでに登場していますが、ロシア語で「Yes」という意味でしたね。 では練習問題をやってみることにしましょう。 練習問題 次の日本語をロシア語に直してください。 4.机はここにあり、いすはそこにあります。 さあいかがでしたでしょうか?では解答です。 トゥート・ストール。 トゥート・マスクヴァ。 ターム・ボールガ さていかがでしたでしょうか?ここまでの問題は比較的簡単だったと思います。 さてそろそろちょっと難しい問題を出題してみましょうか?この問題の中には新出単語が含まれていますが、英語の単語からの類推で想像できるものが含まれています。 また文脈から判断できるものもあります。 まずは発音してみて、その音から意味を推理してみてください。 練習問題 次のロシア語の文の意味を日本語で答えてください。 》 さていかがでしたでしょうか?想像力が働きましたか?では解答に入りましょう。 1.学生であるヴィーチャ・ニキーチンは言います。 「私は学生です。 私の父は教授(教師)です。 」 発音は「ストゥージェント・ヴィーチャ・ニキーチン・ガヴァリート・ヤー・ストゥージェント・モイ・アチェーツ・プラフィエッサル」となります。 「ストゥージェント」とか「プラフィエッサル」とか想像できましたか?「ガヴァリート」は英語の「speak」に相当するロシア語の単語の三人称単数形です。 動詞を使った表現は次の章から本格的に入りますが、ロシア風のコーテーションマークがついているので、「会話文かな」と想像してもらいたかったのです。 2.ソーニャはロシア語で言います。 「これは雑誌と本です。 ほらそこに机とランプといすがあります。 」 そして発音は「ソーニャ・ガヴァリート・パ・ルースキー・エータ・ガゼータ・イ・クニーガ・ボット・ストール・ランパ・イ・ストゥール」となります。 「ガゼータ」と「クニーガ」はちょっと想像しづらい単語なので、問題文にヒントを入れておきました。 キリル文字にもなれてきましたか? キリル文字になれ、重要表現をクリアした皆さんはいよいよ動詞の活用や名詞の活用も含めた本かく的なロシア語の世界に入ることなります。 気を引き締めてがんばりましょう。 サブコンテンツ サイドバー.

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ロシア語|語学学習サイト紹介|一橋大学語学ラボラトリー

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このサイトは基本的な会話表現から開始して、最後には辞書を引きながらであればある程度の購読も出来るような力を無理をしないで身につけることが出来るようにという願いをこめて作りました。 つまりは 初心者もしくはロシア語を勉強したことがあるけれども一度挫折したことがあるという人に向けて書かれたサイトです。 そして 目指す力は英語に例えれば最低でも中学3年の教科書レベルの内容をロシア語で読み、書き、話す力です。 仕事で英語を使ったことのある人なら経験上感じておられると思いますが、業務に関係のある専門語彙を除けば、会話に使うほとんど全ての表現は中学生の時代に勉強した内容ですね。 つまり中学3年生の教科書レベルを読み、書き、話すというのはそのレベルで実用的なロシア語を身につけてもらうことを目標としているということなのです。 「中学3年」と聞いて、「何だ簡単じゃないか」とは思わないで下さいね。 これが出来るということはものすごいことなのです。 日本で英語を学習し始めるのは、今は小学校からですが、我々の頃は中学校1年生からでしたね。 スペルの読み方も分からない生徒に対して先生が根気良く指導して、3年間で仕事にも使えるレベルの英語の単語、文法、発音を教えてもらってきたわけです。 つまり通常のペースでは3年かかります。 このサイトでは約1ヶ月でマスターすることを目指しているのですが、そのために私が使うことにした秘薬は英語や日本語の常識です。 我々大人は、初めて外国語というものに触れた中学1年生と比べると、いろいろな社会経験の中で様々な言葉、常識を身につけています。 英語という外国語の文法的な基礎知識もそのような常識の中に含まれます。 大人が学習するときにはこれを使わない手はないのです。 ロシア語の文法構造はインド・ヨーロッパ系語族として、英語、フランス語、ドイツ語などと共通する規則を沢山含んでいます。 英語の分詞構文そっくりの構文はロシア語にも存在しますし、関係代名詞や関係副詞だってあります。 過去形の表現とか進行形にあたる相の表現というものもあります。 このような類似点は本文の中でも英語との比較を引用しながら、要領よく説明していきます。 英語で覚えた知識が使えるわけですから、手間が省けますね。 しかしロシア語は英語とは異なる世界を沢山もっています。 例えば名詞には男性名詞、女性名詞、中性名詞という三つの「文法性」が存在すること、形容詞がそれに応じて変化します。 また発音的には、英語のような「高低アクセント」ではなく、「強弱アクセント」がロシア語では使われていて、ウダレーニエという「強く長く発音する母音の位置」をきちんと覚えなければなりません。 そしてキリル文字という独特の文字を使うというのも一つの特徴ですね。 文法的な細かなことはこれから順に説明していきますが、これ以外にも面白い特徴がいくつかあります。 細かなところまで全部書くのは無意味ですから、大きなところだけを紹介すると次のような特徴です。 1.動詞の時制には、過去形、現在形、未来形があるが、過去形は主語の数や性別に応じて変化するという形容詞的な特徴を持っているのに対して、現在形は人称と数によって変化するという特徴を持っている。 未来形は助動詞を使う点で英語に似ているが、助動詞は、現在形と同じく人称と数によって変化する。 完了を意味する場合には英語のように助動詞「have」を使った表現ではなく、完了形を意味する動詞である「完了体」を使い、そいうでないときには「未完了体」という動詞を使う。 2.名詞は複数形変化と格変化をする。 格は主なものが6つ、それ以外は痕跡として残る程度である。 3.形容詞には長語尾形と短語尾形があり、短語尾形は名詞を修飾する用法(限定用法)には使うことはなく、主格補語(主語とBe動詞でつなげるような用法)としては両方とも使える。 4.Be動詞に相当する単語はあるが省略されているのが普通である。 難しい言葉が出てきましたが、 要は「動詞」や「名詞」の活用にポイントがありそうだという気がすれば今は十分です。 英語とは異なるこれらの事項については順に説明するので心配しないで下さい。 覚え方はありますから。 さてこのような特徴はロシア語が属しているスラブ語派東スラブ語群の特徴です。 ロシア連邦の公用語であり、旧ソ連を構成していたベラルーシ、カザフスタン、キルギスの各共和国の公用語、そして国連の公用語となっており、ロシア語を話す人の数は2億8000万人と言われています。 意外と人数が少ないと思う方は旧ソ連の広大さを世界地図で確かめて下さい。 通じる地域の大きさがロシア語を勉強することの魅力の一つなのです。 そしてもう一つの魅力がスラブ語系の他の言語を勉強するときにロシア語の知識が大いに役立つということです。 ロシア語と非常に近い仲間である「東スラブ語群」にはウクライナ語、ベラルーシ語が含まれていますが、これらの地域は当然にロシア語も通じます。 そして彼らの言葉を聞いてもロシア語の知識があればある程度理解可能です。 ちょっとだけ離れた仲間が「西スラブ語群」ですが、この仲間にはポーランド語、チェコ語、スロバキア語などが含まれています。 私は大学院時代に「ポーランド政治」の授業を受講したことがありましたが、そのときに資料として教官から配られた「ガゼータ」というポーランド語の新聞の切り抜きは、キリル文字ではなく、ローマ字表記でしたが、発音してみるとロシア語で意味がある程度理解できたのを覚えています。 そして「南スラブ語群」という一群があって、ブルガリア語、マケドニア語、セル戊・クロアチア語などが含まれます。 先ほど説明した名詞の格変化、形容詞の格変化という面倒なものがなくなっていますから、例えばブルガリア語は「活用のないロシア語」と呼ぶ人もいます。 どの言葉も我々日本人にはなじみの薄い言葉ですね。 日本人にとってヨーロッパの言葉と言えば、英語、フランス語、スペイン語、イタリア語、ドイツ語がポピュラーで、旧ソビエト連邦やその衛星国の言葉はどうしても情報が少なかったのです。 しかしロシア語を勉強することで、これらの地域についての理解も一挙に深まります。 ロシア語を勉強することで皆さんの中の「ヨーロッパ」の地図が二倍の広さになる。 そんな気がしてきませんか?• サブコンテンツ サイドバー.

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