ヤツデ。 カミヤツデ

カミヤツデ

ヤツデ

東北南部以南の日本全国で、戸建ての玄関先などに植えられているのをよく見るヤツデ。 だいたい1~3mくらいの低木ですが、時には6mくらいに育ちます。 手を広げたような形の葉は、とても大きく、常緑の濃い緑色で、幾重にも重なってたわわに出てくるので、なんとなく南国の植物のような雰囲気があります。 東京ディズニーリゾートに行くと、ジャングルの密林ぽい感じを演出している場所に、たくさん植えられています。 が、南国原産の外来種ではなく、もともとは日本原産の固有種でした。 とても古くから親しまれている植木のひとつで、各地に伝わる伝説の「天狗」は、必ずヤツデの葉の団扇を持っています。 江戸末期に、シーボルト医師がヨーロッパに持ち帰った多くの日本の固有植物の中にも入っていました。 手入れがあまりいらず、丈夫で育てやすい常緑樹なので、西洋でも観葉植物として好まれ、世界に広まっていきました。 学名は 「Fatsia japonica ファテシア・ジャポニカ」と付けられました。 ファテシアは、ヤツデ(八手)を「はっしゅ」と読んだとか、当時の江戸っ子の「八」の発音が「ふぁち」だったとか、諸説ありますが、日本語に由来しています。 花言葉も、日本のものが英訳されて伝わっています。 葉のギザギザは8つではありません 大きな葉の淵はギザギザと指を広げたように分かれています。 「ヤツデ(八手)」なので、8つに分かれていると思う人が多いかもしれません。 が、これは「たくさんあるもの」を表す数字として、末広がりの「八」が好まれて使われているだけです。 実際は、7~11枚に分かれていますが、多くが奇数になっています。 花言葉の由来 花は賢さを表す ヤツデの花は、同じ花の受粉を避け、確実に他の花の遺伝子を受粉できるように、長く飛び出しているおしべが先に成熟し、おしべの花粉を出し切った後にめしべが成熟する、という特殊な習性を持っています。 花期が長いので、他の花のおしべが次々花粉を出し、先だって成熟した花のめしべに受粉されます。 花粉を運ぶのは虫ですが、冬場、昆虫が少ない時期に咲くので、特に甘さの強い蜜を出し、独特の臭いを放って虫を呼んでいます。 ヤツデの花の、より確実に受粉するためのメカニズムの賢さを表現しています。 『Sensible』 は、形容詞として、 「賢明な」 「気の利く」 という意味で使われる単語です。 とても相応しい訳ですね。 厄除けと千客万来 『親しみ』 『健康』 この花言葉は葉のイメージから来ています。 ヤツデの葉は、生薬としても使われていました。 その成分は殺虫効果もあるため、殺虫剤にも使われました。 また、葉枯れや痛みの目立たない、濃い緑の光沢がある肉厚の葉は、とても健康的なイメージがあります。 末広がりの名を持ち、害虫退治もしてくれる元気で丈夫なヤツデの葉は、家に入ってくる邪気も払ってくれると信じられていました。 天狗の神通力のアイテムだったとか、門の近くや裏口に植えられることが多いのは、「厄払い」効果を狙ったものです。 玄関先でさわさわと風にゆらぐ大きな常緑の葉っぱは、大きな手で「おいでおいで」と呼んでくれているようで、「千客万来」という縁起かつぎの意味もあります。 親しみを込めたウエルカムの気持ちを伝える葉っぱでもあるのです。 おもてなしの心を伝えるヤツデ ヤツデは、西洋やアジアでも、ウエルカムツリーとして、門の脇に植えられたり、プランターに植えて屋内の観葉植物として鑑賞されたりしています。 育種も進み、よく似た花と実をつける同じウコギ科のアイビー(西洋木蔦)と掛け合わせてできた「ファトスヘデラ」は、フランスで開発されました。 その後、日本にも輸入され、人気の観葉植物となっています。 ヤツデは、日本と世界を「おもてなし」の心でつないでくれているようです。

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樹木図鑑(ヤツデ)

ヤツデ

Fatsia japonica (2007年11月15日、) () : 階級なし : 階級なし : 階級なし : 階級なし : 階級なし : : : : : : ヤツデ F. japonica et 英名 ・・• リュウキュウヤツデ F. var. liukiuensis• ヤグルマヤツデ F. lobulata• フクリンヤツデ F. 'Albo-marginata'• キモンヤツデ F. 'Aureo-variegata'• チヂミバヤツデ F. 'Undulata'• シロブチヤツデ F. 'Variegata' ヤツデ(八つ手、金剛纂、: Fatsia japonica)は、の。 が大型で独特の形をしているのでよく目立ち、見分けやすい。 学名の Fatsia はの「」(古い発音で「ふぁち」、「ふぁつ」)または「八手(はっしゅ)」に由来するという。 庭木としても利用される 丈夫なのでとしてもよく植えられる。 葉をさせたものは「八角金盤」と呼ばれるになり、去痰などの薬として用いられる。 しかし、葉などにはというが含まれ、過剰摂取するとや、を起こす。 このため、昔は用のとして用いていたこともある。 古いの一角にされていることが多いが、これはかつての蛆殺しにその葉を使っていたためである。 ヤツデ属 [ ] ウィキスピーシーズに に関する情報があります。 ウィキメディア・コモンズには、 に関連するカテゴリがあります。 ヤツデ属(ヤツデぞく、: )は、のの一つ。 ヤツデ• Fatsia oligocarpella - に分布(にも野生化)。 - に分布。 米倉浩司・梶田忠 2003-. 2013年11月5日閲覧。 米倉浩司; 梶田忠 2003-. 2013年11月5日閲覧。 参考文献 [ ]• 茂木透写真『樹に咲く花 離弁花2』高橋秀男・勝山輝男監修、〈山溪ハンディ図鑑〉、2000年、692-693頁。 関連項目 [ ] ウィキスピーシーズに に関する情報があります。 ウィキメディア・コモンズには、 に関連するカテゴリがあります。 外部リンク [ ]• GRIN. ARS , USDA. 2013年11月5日閲覧。 (英語)• 2013年11月5日閲覧。 (英語)• NCBI 英語. (英語)• - (英語)• 植物雑学事典. 生物地球学部. 2013年11月5日閲覧。

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ヤツデ

ヤツデ

カミヤツデ : : : : : : カミヤツデ属 K. Koch K. Koch : カミヤツデ T. papyrifer Tetrapanax papyrifer カミヤツデ(紙八手) 英名 rice-paper plant カミヤツデ(紙八手、学名: Tetrapanax papyrifer)とはの常緑低木。 別名、 ツウソウ(通草)、 ツウダツボク(通脱木)。 カミヤツデ属唯一の現生種である。 特徴 [ ] 中国、台湾原産の常緑低木である。 日本では植栽すると落葉することが多いが、暖地では常緑で生育し、野生化しているところもある。 葉はと同様に大柄な掌状深裂の形だが、葉質は遙かに薄く、つやがない。 花期は11~12月頃で、普通のヤツデと同様に淡黄白色の丸い小花の塊があり、その塊の集団が円錐形になる(球状の散形花序を円錐状につける)。 葉は70cmくらいと大型である。 また茎の髄から 通草紙(つうそうし)という造花や書画で使う紙の一種をつくり、これが「紙八手」という名前の由来となっている。 ウィキメディア・コモンズには、 に関連するメディアがあります。 この項目は、に関連した です。 などしてくださる(/)。

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