原点投球。 外角低めは投球の原点

野球の歴史

原点投球

無観客の東京ドームに捕手、炭谷銀仁朗のミットの音が鳴り響いた。 先発した戸郷は5回を投げ、1安打2四球で無失点。 宮崎・聖心ウルスラ学園高を出て2年目の右腕は、巨人では桑田真澄以来33年ぶりという高校卒業後2年目での、開幕ローテーション入りを確実にした。 球速表示は140キロ台後半から150キロというところだったが、それ以上の球威を感じさせた。 糸を引くような球筋、そして何よりテンポ。 ロッテの打者も戸郷の力は承知で、追い込まれる前に打っていく構えだったが、4番のブランドン・レアードが、変化球をバットの先にひっかけて左前に運ぶのがやっとだった。 投球数は5回で60。 ロッテの先発・二木康太も5回まで無失点の好投をみせ、両者がマウンドを降りるまでは、9回を2時間ほどで終えた昭和のペースで進んだ。 打者に息つく間も与えずに投げ込む上原のスタイルは、レッドソックスで抑えを務めたころには至芸に達していた。 実際にはそんなことはないのだろうが、いつも3球勝負の連続で、1イニング10球ほどで終えるイメージがあった。 「よく(テンポがいいと)いわれるが、自分のなかではテンポを速くしようとか、一切意識したことがない。 もしかしたら、高校時代、大学時代にずっとバッティングピッチャーをやってたので、そのリズムのまま試合でも投げていたんじゃないかと思いますね」 言われてみると、確かにテンポ、リズムは意識してつくるものではないのだろう。 ベストの投球を模索するなかで、結果的についてくるもので、それは投手個人が、生まれながらにして備えている体内時計のようなもの、ともいえるかもしれない。 甲子園の高校野球は大体、1試合2時間内外で終わる。 投手がどんどん投げ込むからだ。 そのテンポで投げていたはずの投手がプロに入るとどんどん、次の球を投げるまでの間合いが長くなってしまう。 打たれることの怖さを知る、といったこともあるのだろうし、プロのマウンドという高校野球に比べれば自分の時間を持ちやすい空間において、投手それぞれが持つ「地」の時間感覚が表面に出てくる、ということも考えられる。 その点、ちょっと気になる時計の持ち主かもしれないと感じさせられたのが日本ハム・吉田輝星だった。 3日、ロッテとの練習試合に登板。 1イニングで32球を費やし、2安打2失点。 打たれるのは仕方がないとして、後ろで守る選手たちはどうなのだろう、と気にやまれるほど、リズムを欠いていた。 秋田・金足農のエースとして甲子園できらめいたのはわずか2年前というのに、あのキビキビした感じが失われていた。 たまたま調子が悪く、慎重になったのだとしても、魅力的な投球とはいえなかった。 こうしてみると、戸郷のテンポはそれだけでも得がたい天分といえるのかもしれない。 稲尾さんはボール、ストライクの判定に不満があると、マウンドを降り、帽子でホームプレートをささっと払って戻ったという。 プレートがよく見えなかったから間違えたんじゃないか? という球審への無言の抗議だったらしい。 それだけ制球に自信があったのだ。 その秘訣はテンポよく、前の球の感触が指先に残っているうちに次の球を投げ込むことだ、と話していた。 テンポの悪い投手を見るたびに、指先の記憶が薄れるからストライクが入らないんだ、と嘆いていたものだ。 いにしえの大投手が刻んでいた軽快なリズム。 そのリズムに同調しうるものが、戸郷の体内にも秘められているのかもしれない。 戸郷の出世街道の始まりは2018年8月、U18日本代表の壮行試合に、相手方の宮崎県選抜として投げたことだった。 根尾昂(現中日)、藤原恭大(現ロッテ)の大阪桐蔭勢ら、スター軍団を向こうに回し5回3分の1を投げて、9奪三振。 その秋のドラフトで6位指名された。 入団したときの背番号68から、わずか1年で13に変わった。 原辰徳監督らの期待の大きさはプロ初登板に、特別な舞台を用意したことにみてとれた。 昨年9月21日、5年ぶりの優勝がかかったDeNA戦でプロ初登板初先発。 4回3分の2を投げて4安打2失点の結果だった。 勝ち負けはつかなかったが、まずは合格点の内容で、チームの勝利、そして優勝決定に貢献した形だった。 その後のDeNA戦でロング救援をこなし、1年目で初勝利を挙げた。 シーズン大詰めでの起用は随分大胆、と思われたが、器の大きさを知った今となっては納得できる。 おそらくその投げっぷりに、原監督らはただならぬものを見取り、英才教育を施したのだろう。 やっと始まったプロ野球。 戸郷もこれからいくつも壁にぶつかるのだろうが、恐れを知らないように投げ込む生きの良さで、コロナにおびえながら暮らしてきた我々の憂さを晴らしてほしい。

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阪神・秋山 原点「ワインドアップ」で初勝利 18年手術の右膝に不安なしも次戦へは反省(2020年7月15日)|BIGLOBEニュース

原点投球

マツダスタジアムのマウンドで投球練習を行い、左右両打者の外角をイメージ。 試合の中でも重要となる、外角低めへの制球力を磨いていく構え。 先発ローテを1年間守り抜くため、投手の生命線でもあるアウトローへの制球を磨き上げ、勝てる投手を目指していく。 描いた理想像へと近づくための準備は怠らない。 遠藤は春の暖かい陽気に包まれたマツダスタジアムのマウンドで、自身の課題克服に努めた。 計51球の投げ込み。 直球を主体に、時折変化球も織り交ぜながら「左(打者)の外、右(打者)の外角をイメージした」と、左右両打者の外角への制球に注力した。 右打者の外角に数球投じると、その後は左打者の外角へ。 それを繰り返しながら自身の感覚と、対話を重ねていった。 「少しずつ、いい感覚です。 思ったところに投げ切れている」と現状を分析。 「去年出た課題を克服して」と振り返るように、外角への制球力は自身が越えなければならない壁でもある。 投手の生命線と言われるのが外角低めへの制球力。 「一番は、困った時のアウトロー。 しっかり投げ切れれば」と遠藤は力を込めた。 試合に入ればピンチの場面で打者に粘られ、投球の選択肢に窮するケースも生じる。 そこで外角低めにズバッと斬り込むことができれば、「ピンチで最低限のピッチングができると思う」と、自らを救う大きな武器になるのは間違いない。 昨年は主に中継ぎとして34試合に登板して1勝1敗1セーブ、6ホールドだった。 先発で地位向上を目指す今季。 開幕ローテ入りをつかみ取り、その座を1年間守り抜くためには、アウトローへの制球向上が必要不可欠。 ピンチで外角低めに投げ切れる技術を習得できれば当然、チームを助けることになり、自身の勝ち星量産につながる。 それと同時に掲げるのが「自分の弱点」と話すセットポジションでの制球力。 「無理やり(体を)横に振ったり、早く投げてしまう」とクイック時の投げ急ぎも課題に挙げた。 走者を背負っても球威と制球を落とさないことも、1軍で生き抜くためのテーマになる。 限られた練習時間の中で明確な課題と向き合っている遠藤。

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菊池雄星 原点

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投手は外角低めが投球において非常に重要です。 その理由について書いてみました。 スポンサードリンク 外角低めを極めよう 投手にとって外角低めは投球の原点であり、生命線です。 アウトローにいつでもストライクを取れることで投球、配球はグンと楽になっていきます。 理由は主に以下の2つといわれています。 ・打者の目線から最も遠い ・打球が飛びにくい では、なぜでしょうか? 説明していきます。 打者の目線から最も遠い 外角低めは打者の目線から最も遠い距離になります。 単純に考えれば、遠い距離より近い距離のほうがバットに当てるだけなら当てやすいでしょう。 そのため、打者の目線から最も遠い外角低めは打ち損じしやすいコースと言えます。 打球が飛びにくい 外角低めの打球は強引に引っ張れば、引っ掛けてしまい内野ゴロになることが多くなります。 そのため、逆らわずに右打者なら右方向に打つのが基本ですが、基本的に右方向に打った打球は飛びません。 そのため、長打になりにくくいコースと言えるのです。 困った時はアウトロー 上の2つの理由により、配球に困った時はアウトローに投げろと言われています。 つまり、原点に戻るということです。 これが、「外角低めは投球の原点」の由縁です。 そのため、アウトローにいつでもストライクを投げられる投手は優れていると言えるでしょう。 外角低め一辺倒ではダメ 最後に外角低め一辺倒では打者に狙われてしまい、踏み込まれて長打されてしまいます。 外角低めだけでなく、内角高めを見せてから外角低めなど打者の目先を変えるなどの工夫をしながら、外角低めを活用していきましょう。 スポンサードリンク.

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