チューブラー・ベル。 のど自慢で鳴らす鐘の名前は?

チューブラー・ベルズ

チューブラー・ベル

マイク・オールドフィールドというアーティストと、彼の最初の作品「チューブラー・ベルズ」を知ったきっかけは、やはり映画「エクソシスト」のテーマ音楽だった。 当時、そのようにして彼と彼の音楽を知った音楽ファンは少なくなかっただろう。 「エクソシスト」という映画自体にはそれほど興味はなかったのだが、そのテーマとしてラジオなどから聞こえてくる音楽には何故か惹きつけられるものがあった。 単調な繰り返しの中から浮かび上がってくる印象的なメロディ、繊細な演奏の中に漂う何やら予兆めいた雰囲気、それまでのいわゆる「映画音楽」というものとはどこか異質な匂いを感じさせてくれたものだったように思う。 何かのラジオ番組を聞いていたときだったか、この「エクソシスト」のテーマ音楽の「元」になった音楽が話題となり、本来は「チューブラー・ベルズ」という壮大な音楽作品であり、「エクソシスト」のテーマ曲はその冒頭部分の一部を編集したものに過ぎないのだということを知った。 どうやら若い英国人ミュージシャンがひとりでさまざまな楽器を駆使し、長い期間を費やして制作した音楽作品であるらしい。 「チューブラー・ベルズ」という音楽作品に対する興味は一気に増した。 何やら確信めいたものを感じて、地元のレコード・ショップに注文して取り寄せてもらったことを憶えている。 「チューブラー・ベルズ」のレコードに針を下ろし、初めて全編を聴き通したときの衝撃は大きなものだった。 それまで聞き知っていたどのような音楽とも違っていた。 何度も何度も繰り返し聴き、趣味を同じくしていた友人宅に持参して一緒に聴き、ふたりでこの音楽への賛辞を語りあったものだった。 以来、「チューブラー・ベルズ」という音楽作品は個人的にも特別のものになり、マイク・オールドフィールドというミュージシャン/アーティストは敬愛すべき音楽家として忘れられないものになった。 マイク・オールドフィールドは1953年に生まれ、まだ「子ども」と呼んでもいい年齢の頃から姉サリーの影響もあって音楽活動を始めたらしい。 十代半ばの頃には姉とフォーク・デュオ「サリアンジー」を結成、レコーディングも行っている。 自身のバンドを結成したこともあったようだが長くは続かず、十代後半の頃にはセッション・ミュージシャンとして活動しつつ、自らの音楽的アイデアを温めていたようだ。 その頃にケヴィン・エアーズのバンドに加入し、デヴィッド・ベッドフォードとも知り合っている。 やがて縁があって彼はマナー・スタジオのエンジニアであったサイモン・ヘイワースとトム・ニューマンに出会い、チャンスを掴むことになる。 マナー・スタジオは古い領主の館だったものをヴァージン・レコードのリチャード・ブランソンが購入し、スタジオとして改造したものだった。 リチャード・ブランソンはレコードの小売業からさらに飛躍を目指して自身のレーベルを興そうとしていた頃だった。 マイクのデモ・テープを聴いて彼の音楽に興味を持ったサイモン・ヘイワースとトム・ニューマンは、このマナー・スタジオを借りて録音を開始する。 録音は1972年の秋から1973年の春にかけて行われ、マイク・オールドフィールドはギターやキーボードなど、26種類にも及ぶ楽器類を操り、多重録音を重ねた壮大なインストゥルメンタル・ミュージックが完成する。 最終的に「チューブラー・ベルズ」と名付けられ、この音楽作品は発足したばかりのヴァージン・レコードの第一弾リリースの一枚として発売されることになる。 1973年5月のことだ。 リリースされた直後は一部のマニアックなファンに支持されたにとどまっていたようだが、やがてその一部が映画「エクソシスト」のテーマ音楽として使用され、一般への認知度が上がると事情が変わる。 この編集されたシングル盤はアメリカでは1974年の春にチャートのトップ10に入るヒットとなり、日本では1974年の秋に「エクソシストのテーマ」として大ヒットとなる。 シングルのヒットに後押しされてアルバムのセールスも好調となり、「チューブラー・ベルズ」はロングセラーとなって成功を収めるのだが、このアルバムの成功が出発したばかりのヴァージン・レコードの成功に大きく貢献したことは言うまでもない。 映画「エクソシスト」のテーマ音楽として使用され、そこからアルバム作品としての「チューブラー・ベルズ」を知ったファンは少なくなかっただろう。 そうして「チューブラー・ベルズ」を耳にした音楽ファンは、映画「エクソシスト」のイメージと「チューブラー・ベルズ」という音楽作品のもたらすイメージがあまりに違っていることに半ば驚き、その認識を新たにしたのではないかと思う。 少女に取り憑いた悪魔との壮絶な闘いを描いた映画「エクソシスト」の、怖ろしくおどろおどろしいイメージは、「チューブラー・ベルズ」という音楽作品には微塵もない。 むしろその音楽のイメージは穏やかな安らぎに満ちたものだった。 この作品によって「チューブラー・ベルズ」という音楽作品とマイク・オールドフィールドというアーティストに心惹かれた人々の中には、この音楽が映画「エクソシスト」に使用されたことによって未聴の人々に対して間違った先入観をもたらしてしまったことを惜しむ人も少なくなかった。 映画「エクソシスト」に使用されたことで知名度が増し、商業的成功を手に入れたことは確かに喜ばしいことであるだろう。 「チューブラー・ベルズ」の成功がなかったら、マイク・オールドフィールドというアーティストとヴァージン・レコードという企業の未来も少しばかり違ったものになっていたかもしれない。 このような音楽が商業的に成功したことについては、やはり「話題作」として注目を集めたことに起因する部分もあっただろう。 それもまた「良し」としよう。 自分もまたそうした話題の中から「チューブラー・ベルズ」との出会いの機会を得たのだから。 「チューブラー・ベルズ」は一般的なポップ・ミュージックの尺度で言えば、やはり難解な音楽と言っても差し支えないのではないだろうか。 音楽好きの人になら誰にでも、広く一般に支持され、受け入れられるようなタイプの音楽ではない。 個人的な体験談で恐縮だが、「チューブラー・ベルズ」をジャズ好きの友人に聴かせたことがあった。 まるで良さを理解できないらしかった。 ハード・ロックを好む友人に聴かせたときなどには、聞き続けるのが苦痛でさえあるようだった。 この音楽もまたやはり「聴き手を選ぶ」のではないか。 マイク・オールドフィールドの音楽は「カンタベリー・ミュージック」の系譜の中に語られることが多い。 ケヴィン・エアーズのバンドのメンバーだった経歴を持ち、そのあたりからカンタベリー系の人脈の中に位置するからだろう。 音楽そのものにも共通項は少なくないが、やはり「カンタベリー・ミュージック」の本流とは少々異質な音楽であるという気がする。 その先鋭性や前衛性、トラッド・ミュージックや現代音楽の影響を感じさせるあたりは「カンタベリー・ミュージック」と共通するものだが、英国特有のウィットやユーモアはあまり感じさせず、マイク・オールドフィールドの音楽にはさらにシリアスな感じがある。 さらに言うなら、「カンタベリー・ミュージック」がそうであるように、マイク・オールドフィールドの音楽もまた、「ロック・ミュージック」とは異なる地平の上に存在する音楽だと言っていい。 「チューブラー・ベルズ」を構成する基本的な部分は極めてシンプルで、難解さはまったく感じられない。 メロディ自体もわかりやすく、使用される楽器群もそれほど特殊なものではない。 全体の構成も何ら奇をてらったものではなく、決して前衛的な音楽を目指したものではない。 同時期のジャーマン・エレクトロニクス・ミュージックなどと比べれば、「チューブラー・ベルズ」を構成する音楽的要素は遙かにオーソドックスで馴染みやすい。 それにも関わらず、この音楽作品がある種の難解さを提示するのは、そのピュアでストイックな感触によるものである気がする。 この音楽は「エンターテインメントとしての音楽」とは対極に近いところに在り、むしろ現代音楽に近いところに立脚点を置いているからではないのか。 発表当時にもミニマル・ミュージックの影響などが語られたものだが、そうした現代音楽的な要素はデヴィッド・ベッドフォードの影響が少なくないのかもしれない。 「チューブラー・ベルズ」の発表後、商業的にも成功へと向かっていた頃、この作品がクラシック音楽の分野でも評価されているという話題が聞かれたものだった。 「チューブラー・ベルズ」は現代音楽である、と言い切るつもりはない。 しかしこの作品を現代音楽の裾野の中に位置づけて考えることも、それほど的外れなことだとは言えないのではないか。 「チューブラー・ベルズ」は二部構成となっており、「Part I」は約25分、「Part II」は約23分、LP時代にはそれぞれがレコードのA面とB面に収録され、全体で50分ほどにもなる壮大な作品だ。 「エクソシスト」のテーマ音楽として耳慣れた演奏部分から始まり、少しずつ表情を変えてゆきながら作品は紡がれてゆく。 そう、まさに「紡がれてゆく」という表現が似つかわしいような気がする。 この作品は、通常の音楽作品のように「作曲」され、「編曲」され、「演奏」されて作り上げられたものではなく、マイク・オールドフィールドというアーティストによって、まさに「紡ぎ出された」音楽であるような気がする。 「Part I」の終盤ではグランド・ピアノから始まり、さまざまな楽器が入れ替わりながら旋律を奏でてゆく構成の部分がある。 どことなく、ラベルの「ボレロ」に於ける、少しずつ使用楽器が増えてゆくときの興奮に似たものがある。 そのクライマックスでは、作品名ともなった「チューブラー・ベルズ」が高らかに響き渡る。 その瞬間の、心が一気に高みへと舞い上がるような感覚、一気に視界が開けてゆくような感覚には、目眩のような感動を覚える。 この部分では使用楽器の名を告げるナレーションが収録されている。 初めて聞いたときには、これに少しばかり戸惑いを覚えたものだが、何度も何度も聴き込むうちに、この「楽器の名を告げる声」さえ音楽の一部を成しているのだと思えるようになった。 「音宇宙」という言い方がある。 その言葉の解釈、その言葉の指し示す概念というものは人それぞれに少しずつ異なっているとは思うが、「音宇宙」という言葉は概して「音楽が内包する宇宙」というような意味で用いられるのではないだろうか。 決して「宇宙的なサウンド」とか「宇宙的な広がりを感じさせる音楽」というような意味合いではないような気がする。 音楽がその聴き手に対して深遠で広大な心象風景を提示するとき、聴き手はあたかも目の前にひとつの世界が現出したかのような感覚を味わう。 まるでその音楽がその中にひとつの世界を成し、その音楽を聴くことによってその世界を垣間見ているような気分になる。 そのような感覚、そのような音楽に対して、「音宇宙」という言葉を用いているのではないだろうか。 「チューブラー・ベルズ」という音楽もまた、ひとつの「音宇宙」を聴き手の前に現出する。 それはそのままマイク・オールドフィールドというアーティストの内包する宇宙であり、彼が音楽を介して見せてくれる宇宙であるのだろう。 この音楽は決して幻想的であったり、夢想的であったり、絵画的であったりはしない。 その音像はむしろ聴き手に「映像的なもの」を喚起することを拒否しているようにさえ思える。 それにも関わらず、我々はこの音楽の中にひとつの「世界」を垣間見る。 その世界はどこか暖かく懐かしく、少し寂しげで、しかし穏やかな安らぎに満ちている。 その音楽は決して映像的な心象を呼び起こしてくれるものではないが、しかしその旋律と楽器の響きはどこか古き佳き英国の風景を思い起こしてくれさえもする。 その旋律も楽器の響きも、不思議な郷愁を漂わせて古い記憶を呼び覚ますような印象がある。 シンプルな器楽演奏の、単調とも思える演奏の繰り返しの中から紡ぎ出されてゆく、静かな音楽的感動、そしてそれらが襞のように織り込まれて、やがて大きな感動を誘って音楽世界の地平を見せてくれる様には、知的なスリルを伴った興奮を覚える。 この音楽は決して体感的な音楽ではない。 どちらかと言えば感覚的で知的な音楽であるだろう。 ある意味では難解な音楽だが、優しく穏やかな音像の印象は「イージー・リスニング」的に聞くことも許してしまう。 実際、そのような聴き方をする人々も少なくなかったのだという。 単なるBGMとして用いるには「もったいない」気もするが、逆説的に言えばあまりに気難しく真剣すぎる姿勢でこの音楽に対峙するならば、そのことで却ってこの音楽を難解にしてしまうのかもしれない。 精緻な筆致で描かれた絵画のように繊細で複雑な表情を見せる音楽だが、視点を変えればいたってシンプルな音楽でもある。 感性の扉を大きく開け放って、その旋律と楽器の響きに身を委ねていれば、この音楽の魅力がじっくりと染み入るように伝わってくるだろう。 「チューブラー・ベルズ」の制作にあたって、姉のサリーをはじめとする少数のミュージシャンが参加しているが、ほとんどの楽器をマイク自身が演奏し、その数は26種類に及ぶという。 2000回とも2300回とも言われるオーバーダビングを繰り返したという録音過程はまったく想像を絶する。 そのようなマイクの「表現者」、あるいは「創作者」としてのピュアでストイックな姿勢が音楽の佇まいに表れ、それがこの作品のピュアでストイックな透明感に繋がっているのだ。 マイク・オールドフィールドは後年になって「チューブラー・ベルズII」、「チューブラー・ベルズIII」、「チューブラー・ベルズ2003」と題したニュー・ヴァージョンなども発表している。 「チューブラー・ベルズ」はまるで彼のライフ・ワークであるかのようだ。 彼の「出発点」であるこの作品は、彼にとってもやはり特別な意味を持つ作品であるのに違いない。 まさに「名作」である。

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チューブラー・ベルズ

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『 チューブラー・ベルズII』 の リリース 、 時間 58分42秒 ワーナー・ミュージックUK マイク・オールドフィールド、、トム・ニューマン 専門評論家によるレビュー• チャート最高順位• 1位(イギリス )• 4位(オーストリア )• 7位(ドイツ )• 12位(オーストラリア )• 15位(オランダ )• 18位(スウェーデン )• 19位(スイス )• 27位(ニュージーランド ) アルバム 年表 ヘヴンズ・オープン (1991年) チューブラー・ベルズII (1992年) 四界からの断片〜エレメンツ (1993年) 『 チューブラー・ベルズII』(Tubular Bells II)は、がに発表した。 デビュー作『』(1973年)の続編に当たる。 背景 [ ] が共同プロデューサーに起用され、オールドフィールドはホーンの仕事に関して、当初は演奏のテンポに対する完全主義ぶりから「ドクター・クリック」と呼んでいたが、最終的には「彼(ホーン)は、ずっと私の弱点だったリズムとグルーヴをもたらしてくれた。 『TB1』を今の耳で聴けば、躍動感に欠けた退屈な響きに感じるだろうね」と評している。 オリジナルの『チューブラー・ベルズ』における、様々な楽器を紹介するMCのギミックは本作でも継承され、オリジナルでは ()がMCを担当したが、本作ではアラン・リックマンが起用された。 なお、『チューブラー・ベルズ』のレコーディングで使用されたは、強く叩き過ぎたため既に壊れており、オールドフィールドはイースト・エンドの小さな打楽器店で、新しいチューブラーベルを購入した。 「センティネル」及び「サンジャマー」のタイトルは、の短編小説から取られている。 反響・評価 [ ] 本作はオールドフィールドにとって3作目の1位獲得作品となり、30週にわたって全英トップ100入りした。 また、では「センティネル」が10位、「タトゥー」が33位、「ザ・ベル」が50位を記録した。 ドイツのアルバム・チャートでは合計23週トップ100入りし、うち2週にわたって7位となった。 Johnny Loftusはにおいて5点満点中3点を付け「彼は『II』の全編にわたり、ニューエイジ、エスニック・フルートの息吹、アジア的な音調の弦楽器の響き、"Sentinel"における異国語の囁きといった要素を異花受粉させて、多文化からの影響を取り込んだ」「前作を超える作品ではないが、作り込まれた壮大さを生み出すオールドフィールドの手腕により、音響的にも技術的にもアップデートを果たした」と評している。 収録曲 [ ] 全曲ともマイク・オールドフィールド作。 センティネル - "Sentinel" - 8:07• ダーク・スター - "Dark Star" - 2:16• クリア・ライト - "Clear Light" - 5:48• ブルー・サルーン - "Blue Saloon" - 2:59• サンジャマー - "Sunjammer" - 2:32• レッド・ドーン - "Red Dawn" - 1:50• ザ・ベル - "The Bell" - 6:59• ウェイトレス - "Weightless" - 5:43• グレイト・プレイン - "The Great Plain" - 4:47• サンセット・ドア - "Sunset Door" - 2:23• タトゥー - "Tattoo" - 4:15• オルタード・ステイト - "Altered State" - 5:12• マイア・ゴールド - "Maya Gold" - 4:01• ムーンシャイン - "Moonshine" - 1:42 参加ミュージシャン [ ]• マイク・オールドフィールド - 、、、、、、、、ダブル・スピード・ギター、、、・プログラミング、、、、、、トイ・パーカッション、手拍子、オーケストラル・、• ジェイミー・ムホベラック - アディショナル・キーボード、ノイズ、ドラム・ループ• エリック・カデュー - プログラミング、エレクトロニクス• ジョン・ロビンソン - on 12• スコッツ・パイプ・バンド、ケルティック・ベヴィ・バンド -• サリー・ブラッドショウ - ボーカル・ソロ• スザンナ・メルヴォイン、エディ・レーマン - ボーカル• ア・ストローリング・プレイヤー(アラン・リックマン) - MC 脚注 [ ] [].

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この項目では、マイク・オールドフィールドのアルバムについて説明しています。 楽器については「」をご覧ください。 『 チューブラー・ベルズ』 の リリース (2009年ヴァージョン) 録音 1972年11月 - 1973年春 ザ・マナー・スタジオ 時間 48分57秒(オリジナル盤) 56分04秒(2009年ヴァージョン) (2009年ヴァージョン) マイク・オールドフィールド、サイモン・ヘイワース、トム・ニューマン 専門評論家によるレビュー• チャート最高順位• 1位(イギリス )• 2位(オランダ )• 3位(アメリカ )• 29位(日本 ) アルバム 年表 チューブラー・ベルズ (1973年) ハージェスト・リッジ (1974年) 『 チューブラー・ベルズ』(Tubular Bells)は、がに発表したソロ・アルバム。 オールドフィールドの個人名義としては初の作品で、当時新興レーベルであったの第1回新譜として発売され、カタログ番号「V2001」が与えられた。 制作の経緯 [ ] オールドフィールドが在籍していたのグループが1971年に解散すると、オールドフィールドは、エアーズから譲り受けたテープレコーダーで、ソロ作品のデモ・テープ作りを開始した。 このテープレコーダーは2トラック録音しかできない簡素なものだったが、オールドフィールド自身の改造により、多重録音も可能になったという。 「Opus One」という仮タイトルの付いたデモ録音を聴いた実業家のは、自身が設立したザ・マナー・スタジオを1週間使用させて、オールドフィールドに本格的なレコーディングをさせることを決める。 ほとんどのパートはオールドフィールド一人の演奏を多重録音したもので、最初はなかなかタイミングが合わなかったが、別の部屋に置いたの音をマイクで拾って、それをヘッドフォンで聴きながら演奏するという方法で解決したという。 そして、約束の1週間の最終日に、オールドフィールドはアルバム名にもなった楽器を使うことを思いつき、また、のヴィヴィアン・スタンシャルのMCも録音された。 この時、トラッド・ソング「セイラーズ・ホーンパイプ」も、スタンシャルとの共演により録音されている。 1週間で「チューブラー・ベルズ(パート1)」のほとんどのパートを録音し終えると、ブランソンは、スタジオの空き時間をオールドフィールドに使わせることにした。 そして、「パート1」のコーラス・パートやのオーバー・ダビング、「パート2」の録音が行われた。 「パート2」のエンディングには、当初はスタンシャルと録音した「セイラーズ・ホーンパイプ」が組み込まれる予定だったが、最終的には、同曲を新しく録音し直したものが使用された。 なお1976年のクリスマスプレゼント用に企画されたらしい、オールドフィールドの既アルバム3枚とコラボレーションズ1枚の4枚組箱入セットには「セイラーズ・ホーンパイプ」を含め、当初のオールドフィールドの意向に近い形にもどしたようなバージョンが収録されている。 そして、ブランソンが設立したヴァージン・レコードから本作の発売が決定するが、アルバム・タイトルはなかなか決まらず、ブランソンは『ブレックファスト・イン・ベッド』というタイトルも考えていた。 しかし、最終的にはオールドフィールド自身が『チューブラー・ベルズ』というタイトルを提案して、それに決まった。 評価 [ ] 1973年5月25日に本作が発売されると、7月14日付ので初登場31位 、9月1日付では7位に達してトップ10入りを果たす。 その後も長期にわたってチャート・インを続け、発売から約1年4カ月後の1974年10月5日付で、全英1位に達した。 なお、この時は、オールドフィールド自身のセカンド・アルバム『ハージェスト・リッジ』(1974年)が、本作によって1位から蹴落とされている。 本作発表当時、でDJを務めていたは本作を高く評価して、自身の番組で本作のAB面両方を放送した。 それがきっかけで、イギリスで本作の売り上げが急増したという。 アメリカでは、1974年3月30日付ので最高3位を記録し 、第17回では最優秀インストゥルメンタル作曲賞を受賞した。 オランダでは1975年3月8日付のアルバム・チャートで初登場20位となり、同年に最高2位を記録した。 ただし、版権の問題で、オールドフィールドが演奏しているオリジナルバージョンではなく、別途、録音された別アレンジのものであり、オールドフィールドはその録音には一切の関わりを持っていない 演奏者・アーティスト名に当たる部分のクレジットはTHE MYSTIC SOUNDSとなっていた。 これは後にワーナーからサントラLPが再発された際MYSTIC SOUNDS版から差し替えられたオリジナルバージョンからの編集版とも映画の中で実際に使用された編集テイクとも全く異なる編集が施されたもので、エクソシストのテーマとしては市場に最も早く出回ったといわれるリチャードヘイマン楽団演奏のアレンジに準じたような編集となっている。 オールドフィールド自身は、『エクソシスト』のおかげで『チューブラー・ベルズ』がアメリカで大ヒットしたことには感謝しているが、自分の曲を編集されたことに対しては不快に思っていたという。 イギリスでは、オールドフィールド自身の意向を反映したシングル「Mike Oldfield's Single Theme from Tubular Bells 」が1974年6月にリリースされた。 これは、「パート2」からの抜粋に、オールドフィールドのと のをしたもので 、オールドフィールドによれば、これらのアイディアを発案したのはだったという。 そして、同シングルはで最高31位に達した。 アルバム [ ] オールドフィールドは、下記のアルバムを『チューブラー・ベルズ』のシリーズ作品としてリリースした。 ジ・オーケストラル・チューブラー・ベルズ - The Orchestral Tubular Bells(1975年、の演奏によるスタジオ録音盤)• - Tubular Bells II(1992年)• - Tubular Bells III(1998年)• - The Millennium Bell(1999年)• - Tubular Bells 2003(2003年、本作を再録音したもの) 2009年ヴァージョン [ ] 6月8日には、オールドフィールド自身による・が施された再発盤『チューブラー・ベルズ』がリリースされた。 同ヴァージョンは、1974年にイギリスでシングルA面としてリリースされた「マイク・オールドフィールズ・シングル」と、ヴィヴィアン・スタンシャルとの共演による「セイラーズ・ホーンパイプ(オリジナル・ヴァージョン)」が、として追加収録された。 CDブックレットには、マーク・パウエルが書き下ろした13ページに渡る解説が掲載されている。 収録曲 [ ] 作曲・編曲はマイク・オールドフィールドによる。 ただし、「パート2」の中に組み込まれた楽曲「セイラーズ・ホーンパイプ」は、トラッド・ソングをオールドフィールドが編曲したもの。 チューブラー・ベルズ(パート1) - "Tubular Bells, Part 1" - 25:58• チューブラー・ベルズ(パート2) - "Tubular Bells, Part 2" - 23:20 ボーナス・トラック(2009年ヴァージョン) [ ]• マイク・オールドフィールズ・シングル - "Mike Oldfield's Single" - 3:53• セイラーズ・ホーンパイプ(オリジナル・ヴァージョン) - "Sailor's Hornpipe Original Version with Viv Stanshall " - 2:48 参加ミュージシャン [ ]• マイク・オールドフィールド - 、、、、、、、、、• - on 1. - on 1. ヴィヴィアン・スタンシャル - MC on 1. - コーラス on 1. マンディ・エリス - on 1. シモン・ヘイワース、()- コーラス on 2. スティーヴ・ブロートン - on 2. 脚注 [ ]• Billboard. 2018年12月12日閲覧。 276• - 2015年2月22日閲覧• - 2015年2月22日閲覧• GRAMMY. com. Recording Academy. 2018年12月12日閲覧。 のメンバー• - 2015年2月22日閲覧• のメンバー 先代: マイク・オールドフィールド 『ハージェスト・リッジ』 ナンバーワン・アルバム 1974年9月29日 - 10月5日 次代: 『』.

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