交響曲 第 5 番 ハ 短調。 交響曲第5番 (ベートーヴェン)

ベートーヴェンの交響曲第5番ハ短調「運命」を簡単にまとめ!ソナタ形式って何?|スタディーランナップ

交響曲 第 5 番 ハ 短調

はじめに 今回は、「運命」の呼称で知られる。 前にも読んだことあるという方、今回は改訂版である。 何枚か新たに追加したのと、文全体を書き直そうと思い改訂することに至った。 さて、このは、 第7 8 番「未完成」、 「新世界」と並んで 世界三大といわれているほどである。 第1楽章冒頭の「 ダダダダーン」のフレーズはあまりにも有名(以下、「運命の動機」という)である。 さらに、ピッコロ、(第4楽章において登場)が登場するなど、史において極めて重要なであるということを再認識させられる。 その後、多くの作曲家はこの「第5番」を意識した様である。 確かに、は特別な意味が込められているのでは、と推測する。 第5が人気な作曲家を挙げるとしたら、をはじめとして、、、、、、等が挙げられよう。 この構造も後の作曲家に大きな影響を与え、例えば第1番、が挙げられるだろ。 個人的にこの曲の好きな部分は以下の点である。 第1楽章:再現部の第2主題部• 第2楽章:第1変奏における第2主題• 第2楽章:第2変奏におけるとチェロの32部音符• 第4楽章:335〜336小節目 さらに、運命の動機は、第3楽章のホルンによって繰り返されることに着目して聴いていただけると、より奥深さが体感しえるだろう。 もっとも、超名曲であるからどれも良い演奏するんだなぁ〜。 私の叔父の頃から販売しており、既に20年前くらいから販売している。 ちょっと余談になるが、私の叔父も好きでCDもたくさん所有している。 その中にこのの演奏があり、聴いてみようと思ったら中身が空っぽ。 ディスクがどこかに行ってしまったのだ。 どこに行ってしまったのかそれは本人もわからない…。 そんなわけで、私が改めて購入したのだ。 さて中身であるが、第1楽章冒頭から 火花を散らすかのような強烈な出だし。 もこんな音を出すのか…。 全体的にかなり早めのテンポで駆け巡る。 実に勢いのある演奏であり、聴くこちらとしてもつい力が入る!を比較的強奏させる演奏法はまるでを聴いている様だ。 へ転調するとホルンがよく聴こえるわ(笑)。 個人的には弦楽器が格好良い場面であると認識しており、弦楽器がはっきりと聴こえてくればいうことなかった。 しかし、それでも素晴らしい演奏である。 第2楽章は第1楽章の溌溂としたした雰囲気とは一変する。 美しいながらも第2主題は堂々としている。 第2変奏における32部音符はもう流されるまま。 その流れに浸るだけで十分幸福を得るものである。 第3楽章はホルンの音が特に強い! 第4楽章もをよく鳴らしており、 数あるの録音でも圧倒的なオーラを醸し出す名盤である。 初めてを聴くという方でも十分に楽しめる一枚なのではないだろうか。 第1楽章は思った以上に暗い。 そして、ホルンが割と強め演奏しているようである。 ホルン好きの私からすると嬉しいのだが(笑)。 第1主題と第2主題の表現の仕方がとても素晴らしい。 第2主題は特に勢いのある圧巻の演奏。 そして、私が第1楽章で最も好む再現部の第2主題であるが… 私が指揮者だったら汗が吹き出るほど激し身振りで振りたい!!も相当気合入れて振っているのだろう。 圧巻の一言に尽きる。 第1楽章からパワフルな演奏である。 第2楽章はパワフルな第1楽章から一変、優しい雰囲気に包まれる。 第2主題であるが、に転調するトランペットの音が堂々としている。 トランペット経験者の私からすると憧れる一節の一つである。 第1変奏においての第2主題はより一層堂々しており、天晴の一言! 特筆しておきたいのが、第4楽章である。 初めて聴いたときは 「か!?」と驚いたほどである。 下記のようにの第4楽章は壮絶な演奏となっている。 はそれを凌ぐような凄まじい勢いを放つ。 もし、の演奏を現代の技術で録音していたらこの様なに聴こえるのだろうか。 もっとも、モノラル録音でも凄まじい勢いが伝わる。 現代の技術でも、フルヴェンの芸術は全て拾い切れるのだろうか…。 第1楽章においてテンポはゆったりであるが、決して遅過ぎない。 特有の音色が十分に引き出されている。 特に、 第2主題に入る前のホルンの音が素晴らしい。 非常に牧歌的な音といえようか、その時だけ田園を聴いている様だ。 その後に、美しい第2主題が演奏される。 なんて自然かつ美しい流れなのだろう。 再現部の第2主題は非常に美しい。 そして、力強い! 第2楽章。 1回目の第2主題においてトランペットがよろけている箇所がある。 一発録音かね?私は第1変奏の第2主題の方が好みなので、目を瞑っておこう。 第1変奏の第2主題は問題無い。 第4楽章は思いの外キレのある音色とテンポ。 そして全体的に透き通るような響き、どこまでも突き抜けて行きそうな溌溂とした音色。 流石とのコンビである。 先生も推薦していた一枚。 毎度でお馴染みの。 第1楽章から異様な暗さに包まれる。 相変わらず弦楽器の音はシャープな響きをしている。 第1主題は暗く、第2楽章は明るく。 実に明暗をハッキリさせた演奏である。 ラゲヴァントハウス管の演奏を購入したのはこれが初めてであり、以外の場合にどのような音色なのか気になる。 それとも、ゲヴァントハウス管はこのような音色を特徴とするオーケストラなのだろうか。 個人的に第2楽章の第1変奏における第2主題がこの中で一番好む。 弦楽器の32部音符のキレが素晴らしく、堂々としている第2主題がさらに堂々としており、溌溂とした印象である。 第4楽章ものキレが抜群である。 弦楽器特有の音色もしっかりと伝わってくる。 約90歳とは思わせない思わせない元気溌剌としたである。 実に安定感のあるの「運命」。 基本の演奏を基礎として聴いているが、一般的な演奏よりも遅めのテンポをとっているようだ。 そのため、熱意のこもった演奏は期待しないほうが良い。 あくまでも、 スコアに忠実した演奏である。 第1楽章。 第1主題と第2主題の雰囲気が一変する辺り、はよく考えていると常に思う。 冒頭の有名な提示は、 一音一音丁寧に区切って演奏されている。 スコアに書かれている音は、一つも無駄にしてはならないという考えなのだろうか。 の音楽に対する厳しい姿勢がうかがえる。 非常に丁寧なである。 第2楽章は、第1楽章のように一音区切った演奏ではなく、流れるような演奏を意識したようだ。 特に、 第1変奏曲の第2主題のトランペットが誇張し過ぎず、自然で伸びやかな音色である点に高評価!弦楽器の32部音符を掻き消さず、1回目の第2主題とは違った雰囲気になる。 全体的に力みのない自然体を貫いた第2楽章はならではの音楽であろう。 第4楽章も素晴らしい。 の美しい音色が十分に伝わってくる。 第5番の中身に入る前に、ラトルの全集全体についてによる解説を紹介したい。 2002年4月29日から5月17日にかけて、ウィーンのムクフェラインザールでおこなわれた連続演奏会を収録したライヴ録音。 ラトルはここで ベーレンライター版の楽譜を使用し、楽器編成は本来の 二管編成、配置は ヴァイオリン両翼型という時代様式的な条件も踏まえつつ、随所に刺激的な仕掛けを施しています。 特に第9番では、伝統的な歌唱を避けるためか、かつての仲間で、さまざまな近現代作品でも共演した市合唱団を招いて、ときに荒々しいまでの表現力を持った合唱を自在に響かせることに成功しています。 もこうしたラトルの要求に巧みに応え、ソロはもちろん、トゥッティでも彼ららしさを失うことなく、先鋭さと豊かさを兼ね備えた見事な演奏を聴かせているのが印象的です。 (、下線部筆者) さて、以下ラトルの第5番についてである。 第1楽章において「運命の動機」が比較的強奏されている。 テンポは多少早めであるものの、強弱やアクセントの付け方が凄まじい。 ラトルは顔で表現する指揮者であり、様々な表情を見せる。 この「運命の動機」が強奏されていることから、何度も「運命の動機」が繰り返されていることがよくわかる。 第2楽章も約9分と比較的早めのテンポで演奏されている。 非常に活きいきとした印象である。 特筆すべき点は、114小説目以降(チェロ・の32部音符ととの16部音符)の点である。 これはベーレンライター版によるものなのか。 少なくとも発刊のスコアにはそのような記号はない。 第3楽章は繰り返しなし。 トリオはそこそこ早めのテンポでかける。 チェロはともかく、の方は結構大変そう…。 第4楽章は全体的に標準的なテンポである。 特筆しておきたい点が、 コーダである。 やなどの演奏を聴き慣れている方はお気づきなると思う。 329小節以下の弦楽器の強弱の付け方が極端。 これは面白い! 伝統を重んじるがよくこのような演奏を承ったと思う。 それは、ラトルとのとの切っ掛けだろうか。 最晩年ともなると止まりそうなほど遅くなる。 この演奏は1968年録音である。 この頃のは遅く厳格なテンポになり始めた頃と推測される。 音質も良好。 第1楽章の運命の動機は大変厳格な雰囲気である。 第2主題のホルンも非常に伸び伸びとしている。 全体的にゆっくりな第1楽章はどこか新鮮かつ荘厳な雰囲気を醸し出す。 第2楽章は 止まってしまいそうなほどスローテンポな箇所が幾度と登場。 第2主題のトランペットもスローテンポながらも非常に堂々と鳴っている。 この厳格なスローテンポは巨匠ならではのスタイルが十分に表現されているといえよう。 第4楽章は今にも止まりそうなテンポではないものの、標準的な演奏に比べて遅い。 しかし、ものすごい音量である。 トランペットももちろんであるが全体的に相当の音量が出ていることがわかる。 最後のも十分にのばし、最後のの1音で終演。 ブラボーが早い(笑) 巨匠の臨場感が味わえる一枚である。 何回かヤマカズ先生の演奏を紹介しているが、ヤマカズ先生の指揮している姿を下記に挙げる。 この映像はかなり有名なものとなっており、中には見たことがある方も居られると思う。 さて、中身であるが…。 日本フィルの演奏は実際に聴きに行ったことがあるのだが、こんな音を出すオーケストラだったっけ?やはり指揮者がヤマカズ先生なのか非常に熱量のこもった演奏となっている。 それは第1楽章の「運命の動機」からそうである。 第2主題に入る前のホルンが強奏し、も強烈。 における第2主題(398小節以降)ではヤマカズ先生の気合の声が聴こえる。 指揮者とオーケストラが気迫に満ち溢れた熱演となっており、第1楽章で 完全燃焼である。 第2楽章も第1主題はゆったりとしながらもヤマカズ先生の熱量が伝わる。 早速唸り声も聴こえ、どんな時でも精一杯指揮棒を震わせるようだ。 今まで第3楽章についてはあまり書かなかったが、ヤマカズ先生は特筆すべき点がある。 それは第1楽章同様に非常にパワフルで激しいことだ。 ホルンが強奏され、がバンバン鳴り響く。 他に、楽器の音でもない物音が聞こえる箇所があるが、それは ヤマカズ先生がジャンプしているところだ。 第4楽章も期待裏切らない!これでもかというほどの音量である。 ヤマカズ先生の激しい動きに対して、応えるかのようにオケも凄まじい。 の主和音は多少テンポは早めである。 流石にオケも体力を消耗するのか、コーダにおける第1主題のホルンが多少よろけてしまっている。 しかし、最後のはこれでもかと伸ばす。 ヤマカズ先生の激しい動きに対して、日フィルが何とかついてきたかのような演奏。 聴衆も 体力を消耗するほどの完全燃焼した演奏だった。 1947年と古く、音質も決して良くはない。 しかし、壮絶な演奏はしっかりと伝わってくる。 これは絶対に聴いていただきたい1枚である。 第1楽章からとてつもない緊張感。 そして暗い。 フルヴェンと手兵特有の雰囲気である。 少し注意して聴いていただきたい箇所がある。 それは、 第1楽章冒頭の2度目の運命の動機である。 が待ちきれなかったようで多少フライング気味。 フルヴェンの指揮法は名門、手兵でも分かりにくいと言われているほどである。 第2楽章第2主題はがよく響いてくる。 第2楽章でも第1楽章のフルヴェン独特の暗さが続いている。 さすがともいえようか、トランペットの音色が大きい。 特筆しておきたいのが第4楽章である。 中でもコーダが異常なほどの勢いである。 この爆速、決して乱れない、そして極めて高い集中力。 圧倒的充実度である。 しかし、爆速コーダだけがフルヴェンではない。 終止符に向けてテンポを遅め、なかなか最後の音が出てこない。 巧妙な緩急の付け方もフルヴェンの凄さではなかろうか。 フルヴェンは晩年になっても気迫と緊張感は衰えていない。 第1楽章の運命の動機もこれでもかというほどのド迫力。 私の好きな第1楽章における再現部の第2主題部もつい力が入る!! 第4楽章も堂々としているが、コーダはやはり晩年のせいか1947年盤に比べて勢いがないな…。 と思いきや! 見事に凄まじい演奏を魅せた!!やはりフルヴェンは凄まじい指揮者である。 音質が非常に良いのでフルヴェンの運命を聴いてみたいという方は、上記1947年盤と一緒に聴いてみるとより一層楽しめるのではないだろうか。 全体的にテンポは至って標準。 これといって特筆することはないが、強いて言えば下記の点だろうか。 メータの懐の深さがよくわかる演奏であるが、個人的には余り好まない演奏だった。 スピーカーが悪いのか不明なのか私の耳が悪いのか…。 第1楽章展開部第1主題冒頭のホルンは強烈!それにしても、ちょっと弦楽器の音が聴こえにくい。 第2楽章はゆったりとしつつも力強い演奏であるも、第2主題は少しだらけた雰囲気。 ここは格好良く堂々と演奏してほしいのが個人的な要求。

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交響曲第5番ハ短調(ベートーヴェン)

交響曲 第 5 番 ハ 短調

交響曲第5番ハ短調(ベートーヴェン) :: :: 交響曲第5番ハ短調 作品67 概要 「運命」にとらわれすぎずに ベートーヴェン作曲の全曲の中で最も有名な曲といえば,恐らくこの曲( 『運命』)かということになるだろう。 少なくともこの曲の最初の2小節 (いわゆる 運命の動機)を知らないという人はほとんどいまい。 ところで,日本国内ではこの曲が 運命という愛称で広く知られているが,実はこの愛称もそう広く用いられているものではないらしい。 たとえばヨーロッパでは, ハ短調交響曲や 第5交響曲といった呼び方が一般的だということである。 なるほど,CDのケースの英語表記やドイツ語表記などを見ても,ほとんどの場合は Symphony No. 5 c-minorとか, Symphonie Nr. 5 c-mollとか書かれているのみで, 運命に相当する言葉は見当たらない。 ということは,この愛称がことさら強調されるべきものでもないということであろう。 運命という愛称は,弟子に第1楽章の第一主題の意味を尋ねられたときに,ベートーヴェンが『運命がこのように扉を叩くのだ』と語ったという伝記によっているが。 しかしベートーヴェン自身は,陽気な性格の人物だったようで,それは作曲した9曲の交響曲のうち実に7曲までが長調で書かれていることにも現れている。 この言葉も案外と,軽い気持ちで発言されたものだったのかもしれない。 日本国内では愛称のついた曲の方が受けが良いという事もあり,特に 運命という愛称が結び付けて考えられているのではないだろうか。 実際にそういう思いでこの曲を聞いてみると,第1楽章第一主題の動機には, 運命という受動的・否定的な感覚ではなく,むしろ強い能動的・肯定的な意志さえ込められているようにも思える。 「ハ短調交響曲」 前記のように,単に「ハ短調交響曲」といえば,この曲を指すことが多いようである。 要するにハ短調交響曲の代名詞と言うべきか。 のやの第1番,の第1番,の第1番,の第2番なども同じ調を採るが,この曲の有名さは別格である。 ベートーヴェンはフラットが3つ付いた調,つまりハ短調と変ホ長調の曲に傑作を残している。 有名なものだけでも,ハ短調ならばピアノ協奏曲第3番やピアノソナタ第8番「悲愴」,ピアノソナタ第32番など,変ホ長調ならば交響曲第3番「英雄」やピアノ協奏曲第5番「皇帝」など。 ハ短調交響曲の代名詞になっているこの曲を作曲したベートーヴェンは,やはりこの調を好んでいたのだろうと推測できる。 [] [].

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曲目解説:ベートーヴェン/交響曲第5番

交響曲 第 5 番 ハ 短調

67「運命」 すべてのクラシック音楽を代表する1曲です。 冒頭の「ジャジャジャジャーン」(あるいは「ダダダダーン」)という部分は,子供から大人まで誰もが知っています。 それだけのインパクトの強さを持っている曲です。 この有名な部分については,「運命はこのように戸を叩いた」とベートーヴェンが語ったというエピソードがあることから,曲全体についても「運命」というニックネームが付いています(このニックネームは日本なら誰もが知っていますが,外国ではあまり通用しないようです)。 多くの人は「運命=ジャジャジャジャーン=ベートーヴェン」といった連想を持っており,このことが良きにつけ悪しきにつけクラシック音楽全体のイメージも作っているようです。 この曲は,第1楽章が圧倒的に有名ですが,それ以外の楽章も通常の名曲レベル以上によく知られています。 特に,第3楽章〜第4楽章にかけての「明から暗へ」「苦悩を突き抜けての勝利」といったシナリオは,ベートーヴェンの人生全体におけるモットーのような感じになっています。 楽器編成の点では,ピッコロ,コントラファゴット,トロンボーンが加えられている点が注目されます。 当時としてはかなり大きな編成の曲です。 これらの楽器は,第4楽章で音の迫力や輝きを増すために大きな力を発揮しています。 日本では,この曲は「運命」という標題音楽として捉えられることが多いのですが,「ジャジャジャジャーン」という基本モチーフをソナタ形式や交響曲という形式の中で執拗に展開した「純音楽」として聞くことも可能です。 古典派とロマン派の中間に位置し,交響曲という分野の頂点を築いた音楽ともいえます。 CD時代になり,この曲は,マーラー,ブルックナーといった大交響曲の影になりがちですが,いつの時代にも繰り返し聞かれる不滅の名曲であることは確かでしょう。 第1楽章 誰もが知っている「ジャジャジャジャーン」という「運命のモチーフ」で曲は始まります。 このモチーフはベートーヴェンが特に好んだもので,この曲全体で展開されているだけでなく,ピアノ協奏曲第4番,ピアノソナタ「熱情」など別の曲でもそのリズムが顔を出しています。 この「ジャジャジャジャーン」ですが,8分休符の後,ハ短調でいきなり出てくるのが素晴らしいところです。 この強く鮮やかなモチーフがもう一度繰り返され,フェルマータで伸ばされた後,さらに執拗に展開されます。 メロディらしいメロディはなく,ほとんどこの「ジャジャジャジャーン」で埋め尽くされています。 第2主題はホルンによる「運命の動機」に導かれた後,ヴァイオリンによって優美で流れるような感じで出てくるのですが,その伴奏のリズムには,やはり「運命の動機」が使われています。 展開部も当然のことながら,このモチーフで埋め尽くされています。 エネルギーが高まり,どんどん切迫していったところで,再現部となります。 再現部では,第1主題と第2主題の間で,テンポが遅くなり,オーボエが一節吹く部分が出てきます。 この部分だけ,一息着くような感じになるのが非常に印象的です。 その後,呈示部ではホルンで出てきた第2主題の導入のモチーフが今度はファゴットで出てきます。 コーダは,「運命の動機」を再度展開するような充実したものです。 第1楽章は,ほとんど単一のモチーフで埋め尽くされているような印象があるため,非常に引き締まった印象を残してくれます。 第2楽章 2つの主題を用いた変奏曲です。 第1楽章とは対照的に低弦を中心としたのんびりとした第1主題が出てきます。 続いて,木管楽器によって穏やかだけれども確固とした足取りの第2主題が出てきます。 この2つの主題が交互に変奏されて登場します。 途中,大きく盛り上がるところもありますが,前の楽章の雰囲気と対照的に非常に落ち着いた雰囲気を持った楽章となっています。 第3楽章 3部形式のスケルツォです。 ここでも最初は地の底から湧き出てくるような低弦の主題で始まります。 続いて,ホルンの「運命の主題」のリズムが力強く出てきます。 中間部も低弦の見せ場となります。 この部分はベルリオーズが「象のダンス」と呼んだそうですが,ちょっとギクシャクした雰囲気のある主題がコントラバスなどで出てきます。 この主題は,段々と高い弦楽器に移っていき,フガートになっています。 続いて,最初の部分がちょっと変形されて再現されます。 その後,だんだんと静かになっていきます。 不気味にうごめきつつ,密かにエネルギーを溜め込んでいくような雰囲気には,非常に緊迫感があります。 そして,このまま第4楽章に移っていきます。 第4楽章 第3楽章の最後の短調の部分から,ハ長調に切り替わったとたん,大爆発を起こしたかのように,「ドー・ミー・ソー」と力強く第1主題が出てきます。 この「暗から明へ」の単純明快な転換は,ベートーヴェンの信条そのものを率直に表しています。 分かってはいるけれども,聞いていると自然にエネルギーがみなぎってくるような部分です。 第2主題は,ヴァイオリンで弾むように上向きのメロディが演奏された後,逆向きに下がってくる,ちょっとユーモラスなものです。 展開部はこの楽しげな第2主題を中心に展開されますが,途中で第3楽章の不気味なスケルツォが顔を出します。 ここで再度,第3楽章から第4楽章に移る時と同様の雰囲気になった後,第1主題が豪快に再現します。 第2主題が出てきた後,非常に高揚感のあるコーダになります。 最後の方は,念を押すかのように「ジャン・ジャン・ジャン... 」としつこい,しつこいエンディングとなります。 分かってはいるけれども大いに盛り上がる,素晴らしい結末です。

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